公開 2026.8.27|最終更新 2026.8.27
※獣医学的な内容は公的機関・専門機関の情報をもとにまとめています。個別の判断はかかりつけの獣医師にご相談ください。(健康ケアの記事から)
「もしかしたらヘルニアかもしれない」と言われた日
マロンが11歳のとき、遊びすぎが原因で右後ろ足をかばう跛行が出て、当時のかかりつけ医(後に病院を変えることになる病院)を受診しました。そこで言われたのが「もしかしたらヘルニアかもしれない」というひと言です。
ただし、レントゲンでははっきりとした詳細までは分かりませんでした。それでもその場で、手術にするか、治療(レーザー・投薬)にするかを選ぶよう求められました。結果的に選んだのは治療の方。幸い回復し、14歳になった今も問題なくお散歩できています。
曖昧な診断で、重い決断を迫らせることへの疑問
設備が整っていて、ほぼ断定的に「ヘルニアです」と診断してもらえる病院なら、選択肢は手術一択という判断もあり得ると思います。でもうちの場合は、レントゲンでもはっきり見えていない、あくまで「かもしれない」という曖昧な段階でした。その不確かな情報のまま、手術か治療かという重い決断を飼い主に委ねる姿勢に、正直、不信感を感じました。
下手をすれば下半身麻痺や命に関わる病気の判断を、はっきりしない診断のまま飼い主一人に選ばせる——これでいいのだろうかと今も思います。病院や先生をどこまで信頼していいのか、考えさせられた出来事でした。
他人事ではない、と思って調べた
マロンは14年間、椎間板ヘルニアの手術には至らずに過ごせています。それでもこの経験があったからこそ、「うちは大丈夫」と思い込まず、病気そのものをきちんと知っておきたいと思うようになりました。
グレード1〜5、症状はこんなに違う
椎間板ヘルニアは、脊髄がどれだけ圧迫されているかによってグレード1〜5に分類されます。数字が大きいほど重症です。
- グレード1——痛みのみ。麻痺はなし
- グレード2〜3——ふらつく、うまく歩けないなど、後ろ足の麻痺が進んでいく
- グレード4——歩行困難に加えて、排尿の感覚がわからなくなり失禁が増える
- グレード5——完全麻痺に加え、痛みの感覚そのものがなくなる、最も重い状態
「足を痛そうにしている」程度に見えても、実際にはグレードが進行しているケースもあるそうで、早期に気づくことの大切さを感じました。
手術が必要になるライン
治療法は、安静・内科的治療(炎症を抑える投薬など)と外科手術に大きく分かれます。グレード3以上になると手術が検討され、グレード4〜5は緊急性が高いとされています。手術後の回復率は、グレード4までなら90%以上が自力歩行可能になる一方、グレード5になると50〜60%程度まで下がるとのこと。グレードが進む前に気づけるかどうかが、そのまま予後の差につながるようです。
治療費の相場
内科的治療は約5万〜12万円、外科手術になると15万円〜が目安とされています(入院期間などで変動)。治療期間も1〜2ヶ月、内科治療の場合は再発予防のため4〜6週間の「ケージレスト」(安静のためケージから出さない管理)が必要になることもあるそうです。うちが保険をやめて貯金で備える方針にしているのも、こういう突発的な出費に現金で対応できるようにという考えからです。
うちが続けている予防習慣
グレードや費用を知ると、あらためて「ならないための日々の工夫」が大事だと感じます。うちで続けている床対策・散歩の仕方・体重管理・遊びの終わらせ方は、健康ケアの記事にまとめています。
参考にした情報
グレード分類・治療の目安・費用相場は、以下の獣医療関連サイトの情報を参考にまとめました。
- 犬の椎間板ヘルニアのグレードと治療について(動物再生医療センター病院)
- 犬の椎間板ヘルニアのグレード別症状。治療と予防法(ミネルバ動物病院)
- グレードごとの治療法(ごとふ動物病院)
- 犬のヘルニア、手術費用は保険適用?(ペット保険比較ピクシー)
まとめ
- 11歳の時、当時のかかりつけ医から「もしかしたらヘルニアかもしれない」と言われたが、レントゲンでは詳細不明のまま手術か治療かの決断を迫られた
- 治療(レーザー・投薬)を選び、14歳の今も問題なくお散歩できている
- 曖昧な診断のまま重い決断を委ねられたことに、今も疑問が残る
- 椎間板ヘルニアはグレード1(痛みのみ)〜グレード5(完全麻痺)まで進行度がある
- グレード3以上で手術が検討され、グレード4〜5は緊急性が高い
- 治療費は内科的治療で5万〜12万円、手術で15万円〜が目安
- グレードが進む前の早期発見が、回復率を左右する